賢明な人は軽々しく強弱論を語らず、黙って聞いているもの。

相場の場合、「聞く」という意味は、「冷静に現状を分析する」という意味になるでしょう。

自分の判断ミスを認めたくないが故に、都合の良いデータばかりを集めてはいけないということです。

一目均衡表では、同じチャートを見ていても、人によって解釈が異なる場合があります。

結果において答は一つでも、予測の段階では当然、幾つかの可能性が存在しています。

上級者ほど、予測の精度は高くなりますし、読み間違えたとしても、素早く対応します。
それは、素直にチャートに耳を傾けているからです。チャートは大声で注意を促してはくれません。

こちらが聞く態度を持たなければ、何も聞こえてこないのです。

「この相場は間違っている」と語る前に、チャートが発しているシグナルに、素直に耳を傾けたいものです。